結婚は当人だけの問題じゃないということ

私が結婚した時、二人が自分たちからというよりは親族に外堀を埋められて…という、まさしく「結婚は当人同士だけの問題じゃない」というのを如実に表す形の結婚でした。

 

付き合って二年目に入って、結婚を意識し始めてとにかくお試し同棲を始めたのですが、夫の親族がなかなか籍を入れない二人に業を煮やして「結納の代わりに」と、両家の顔会わせを提案してきました。

 

夫の父は病気療養中だったため、夫の母と兄と叔父、という三人で私の実家に来て、両家の親同士の顔合わせをして個室の割烹料理屋で会食をしました。そこでなんとなく微妙に「籍を入れろ、式を上げろ」という圧力がかかり、結局その半年後に籍を入れ、その四ヶ月後に式を挙げました。

 

式も、始めは両家の家族のみで、両家の丁度中間地点の那須のチャペルのあるペンションで下見をしました。しかし、夫の方は二十人ほどの親族がリストアップされ、バスを借りて来るという連絡が来て、結局那須の教会で結婚式を上げ、大きなホテルで食事会をすることになりました。

 

そのため、私が家族のみのつもりで手作りを始めたカードや席に置く二人のプロフィールの作成はかなりハードな作業になり、マリッジブルーになるヒマもありませんでした。
まあそれはそれで、今は楽しい思い出です。

 

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